朝の支度、出発前のバタバタ、ご飯の途中…
「早くしなさい!」ってつい言っちゃう瞬間って、本当に多いですよね。
でも実は、“言わずに動かす”方法ってあるんです。
この記事では、保育士でもある「かか」が家庭で実践している
“子どもを急かさない技”をご紹介します。
3歳のみっこがスッと動いた驚きのエピソードから、保育園でのプロ技まで、
育児ストレスを軽くするヒントをたっぷり詰め込みました。
- 朝の支度で「早くして!」と毎日怒ってしまう
- 子どもがのんびりしすぎてついイライラ
- 急かした後に自己嫌悪になるのがつらい
- 保育士さんってどうやって子どもを動かしてるの?
「早くして!」を言わずに子どもを動かすコツ
子どもがなかなか動かないとき、大人はつい焦ってしまいます。
でも、「早く!」と言えば言うほど、子どもの動きは鈍くなるもの。
そこでかかが大切にしているのが、“次の行動への自然な導き”。
「行動の切り替えがスムーズになる声かけ」や
「子どもが自分から動きたくなる“しかけ”」を紹介していきます。
3歳のみっこに通じた“ちょっと不思議な提案”

みっこが3歳のころの話。
朝の支度をしている間に、みっこが

「イヤ!待てない!」
とぐずることがありました。
そんなとき、かかがやっていたのがこの声かけ。

「これ食べて待ってて〜」
なんと差し出したのは、いつもなら食べないもの。
ちょっとしょっぱいふりかけごはんや、すっぱい梅干し。
不思議なことに、それをもそもそ食べながら、黙って待ってくれたんです。

「“特別なこと”っぽくすると、子どもって集中するんだよ〜」
この「ちょっと不思議な提案」は、保育士的には“気をそらす技”。
子どもの「イヤ!」の気持ちを受け止めながら、
新しい行動へ自然に切り替えるテクニックなんです。
気をそらす声かけで「次の行動」をさりげなく示す

子どもは、何かを中断されるのがとても苦手。
でも、“その先”を見せてあげると、意外とスムーズに動けることもあります。
例えば…
- 「まだ遊びたいよね。でも次、絵本選びに行こうか」
- 「これ終わったら、みっこが一番好きなやつしよう!」
- 「5秒数えたら、お片付けスタートしよっか!」
「命令」じゃなく「提案」。
“何をするか”ではなく、“いつするか”を一緒に決める感じ。

「子どもって、“コントロールされる”のが嫌なのよ。
自分で決めてる感を持てると、意外と素直に動くの」
視覚サインを使って家庭でも「保育園マジック」

保育園では、時間割やお支度の流れが視覚的に見える工夫がたくさん。
これを家庭でもマネするだけで、子どもが「次なにするんだっけ?」と悩まず動けます。
たとえば…
- 「朝のおしたくボード」:絵で着替え→顔洗い→ごはんの流れを表示
- 「タイマー」:時間の見える化。終わるまで自由→鳴ったら移動!
- 「できたねシール」:自分でやれたら貼ってOK!の達成感

「これ、会社のTODOリストと同じじゃん…」

「大人も“見える”と安心するよね〜」
“今なにするか”が分からないと、子どもは不安になります。
だからこそ、目で見える安心感はとっても大切。
「ゆっくりでもいいよ」の気持ちが子どもを動かす

かかがよく言うのが、

「動かすより、気持ちを動かすほうが大事」
早く行くことが目的になりすぎると、子どもの心が置いてきぼりに。
だからこそ、“急がせず、でも止まらせない”声かけが大事。
焦っているときほど、あえて深呼吸してこう言ってみてください。

「ママ、ちょっと待てるから大丈夫だよ」
「今やってること、見てるから安心していいよ」
それだけで、子どもは「わたしをわかってくれた」と感じて
自然と次の行動へ進めることもあるんです。
まとめ
「早くしなさい!」を言わなくても、子どもはちゃんと動ける。
そのカギは、“急がせる”より“導く”工夫にありました。
・声かけをちょっと変える
・視覚サインを足す
・子どもの気持ちにひと呼吸寄り添う
難しく考えなくてもOK。
この3つだけで、毎日のバタバタがちょっと軽くなります。

「子どもを変えるより、声のかけ方を変えるほうが楽よ〜」
明日の朝、ぜひ“かか流”の声かけ、試してみてくださいね。
おすすめ情報
あとがき(筆者の感想・次回予告など)
ととは昔、「時間割なんて見たってムダ!」って思ってたタイプ。
でもみっこが小学生になって、自分のスケジュールを見て動く姿にびっくりしてます。

「…やっぱ、見えるってすごいわ(反省)」
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