「怒りすぎたかも…」と思った夜、親としてどう向き合う?

親の気持ち

朝の支度中、ととが怒鳴ってしまった。「あんなに言わなくても…」と後悔の一日。寝顔に「ごめんね」とつぶやく夜、親としてどう立ち直るかを考えました。


この記事で解決する悩み
  • つい怒りすぎてしまうパートナーをどう受け止めるか
  • 怒られた子どものフォローはどうすればいい?
  • 親として感情にどう向き合えばいいか知りたい

    バタバタの朝、ととの怒鳴り声が響いた

    「何回言わせるんだ!」の一喝

    朝7時をすぎた頃、リビングにととの怒鳴り声が響きました。

    とと
    とと

    「まだ着替えてないの!?もう出る時間だぞ!」
    「ランドセルも空っぽじゃん!」

    みっこはびくっとして、固まったまま目を伏せていました。

    かかはキッチンでお弁当を詰めながら、一瞬手が止まる。
    怒る理由も、気持ちもよくわかる。朝は本当に戦場みたい。

    でも、みっこはただぽかんとして、

    みっこ
    みっこ

    「……うん、ごめん」

    とつぶやいただけ。
    その背中が、少しだけ小さく見えました。

    子どもが“動けない”ときに必要なもの

    心理学では、子どもが言われても行動できないのは「実行機能」が発達途中だから、とされています。
    特に小学校低学年では「切り替える」「見通しを持つ」「急ぐ」が難しいのが当たり前。

    みっこがだらけていたわけじゃない。
    むしろ、心のどこかで「何から始めたらいいかわからなかった」だけかもしれない。
    そのとき、怒りの矛先が向いたのは少し辛かった。


    日中も、後悔が頭をよぎる

    「怒りすぎたかも」とつぶやいた、ととの背中

    その日の夕方、LINEで「朝はごめん」とととから一言。

    いつもは感情のフォローを口に出さない人だから、その短い言葉に驚いた。
    だけど、同時に「きっと引きずってるんだろうな」とも思った。

    ととは優しい人だ。怒ったあと、自分を責めてしまうタイプ。
    仕事中も「嫌われたかな」「泣いてなかったかな」って、ずっと考えていたと思う。

    とと
    とと

    「もっと言い方あったよな…」
    「俺、父親向いてないのかもな」

    以前、同じようなことで落ち込んでいたときの言葉をふと思い出した。

    “怒る”って、親の自己効力感にも影響する

    心理学には「自己効力感(セルフエフィカシー)」という言葉があります。
    「自分は親としてうまくやれている」という自信が、失敗や怒りのあとに揺らぐこと。

    親もまた、未熟なまま学んでいく存在。
    大事なのは完璧であることじゃなくて、うまくいかなかったあと、どう向き合うか。


    ただいま、の声に返事はなくて

    静かな部屋と、残された夕飯

    夜9時すぎ。私が帰宅すると、すでに部屋は静まり返っていた。

    「ととの分、あたためてね」と、ラップをかけた夕飯。
    メモの筆跡はかか。きっと、みっこと一緒に食べたんだろう。

    寝室をそっとのぞくと、みっこが丸まって眠っていた。
    抱きかかえていたのは、最近お気に入りのうさぎのぬいぐるみ。

    その隣には、かかも布団を敷いてうつ伏せで寝ていた。
    二人とも、ちょっと疲れてる顔だった。


    小さな寝顔に「ごめんね」をつぶやく夜

    フォローは、あとからでもできる

    私はみっこの寝顔を見ながら、

    とと
    とと

    「今日はしんどかったね」

    と小さく声をかけた。
    直接言えなくても、心のなかでそっと伝えた。

    そして、かかにも毛布をかけながら思った。

    とと
    とと

    「かかも精一杯リカバリーしてくれたんだね」
    「くたくたになるまで…、ありがとう」

    心理学で「リペア(修復)」という考え方があります。
    衝突や失敗のあと、どうつながり直すかが、関係を深める鍵。
    怒りよりも、そのあとの“修復の力”が親子を育てていくのだと。


    明日の朝、ぎゅっとしたい

    笑顔で「いってらっしゃい」を

    次の日の朝、ととはみっこに

    とと
    とと

    「昨日は言いすぎた、ごめんな」

    と言った。
    みっこは、ちょっと照れたように

    みっこ
    みっこ

    「うん」

    と返して、リボンをつけてランドセルを背負った。

    かかは、二人のやりとりを見守りながら、トーストにバターをぬっていた。

    何事もなかったように、でもちょっとやさしい朝。
    その「やり直せる感じ」が、私にはすごくうれしかった。

    家族って、“ごめんね”で強くなる

    親子も夫婦も、完璧じゃない。
    でも、「またつながり直せる」と思えることが、安心につながる。

    怒ってしまう日も、失敗する日もある。
    だけど、「明日はきっと、ちょっとだけ優しくなれる」
    そう信じて、一緒に成長していけたらいいよね。


    まとめ

    子どもに怒ってしまった日。
    そのあと罪悪感にかられて、自分を責めたくなる夜。

    でも、あなたはひとりじゃない。
    親だって人間だし、感情だってある。

    大事なのは「怒らないこと」じゃなくて、「怒ったあと、どうつながり直すか」。
    家族は、何度でもやり直せる。そう信じて、今日も前を向いていこうね。


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    あとがき

    怒ってしまった朝も、後悔した夜も、全部家族の一部。
    ととも私も、親としてはまだまだ発展途上です。

    だけど「また向き合いたい」と思える気持ちがある限り、きっと大丈夫。

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